- 1998.06.30
- 「ショート 耳学問」
- ここには私が生活しているうちに耳に飛び込んできた言葉をあつめた。収録した基準は「インパクト」。思っていたことをすっきりと明文化された感激、私と異なる価値観がきらりと光った驚き、尊敬できたり、おいおいと思ったり、ザケンナと感じたり、私が判断に迷うと、つぶやくように念じる言葉もある。
- 尊敬にせよ蔑視にせよ、歴史背景・文化状況などの「言葉の発信された文脈」(=行間を読め、の行間)、つまり前後の文脈を無視したような引用は、控えられるべきである。ここに収録した言葉は、いちいちそれらの行間や前提について解説して、私がどう感じているか語り明かしたいものばかりだ。しかしインターネットというメディアでそれをやろうとは思わないので「衝撃」のエッセンスだけを抜き出した。ひまつぶしに読んでもらえれば、うれしく思う。
- 商業メディアからの抜き書きもあるが、作者がメディアを通じて私に語ったのだ、もしくは、私がメディアを通じて作者にふれたのだ、と思えるものを収録した。基本的に、私が、目を見て話した時の言葉のあつまりだ。
- 1998.07.08
- 「ミドル お金で買った言葉」
- うまく言えないが、今の文学は全部ダメで、国語の勉強しようと思ったら、「売れてる」歌謡曲からしか学ぶものはないと感じてきた。
- 私は、暴力(機関)と経済力と人脈(コネや頭数)という権力しか信じない。法律や憲法はそのための方便であるし、メジャーであるという影響力、知識量から来る発言力という影響力は、あくまで真の権力者が非権力者に、かわりにくださったのである。だから非常事態にはすべて無視されるだろうし、「世の中を動かすチカラ」とは、程遠いものだ。
- 「若さという権力」も、とてもイヤなかたちで、もてはやされている。
- ワカモノに人気のある学者先生、サブカルチャーとしての思想。それらが例外なく馬鹿なので、私は哲学者になりたい。いまの生活をすべて放り捨てて、言論活動のみを行い、徹底批判と新たな学問を構築する衝動にかられる。ケンカ(個人から国家まで)とカネとコネが底辺にない思想は、すべて無意味だ。
- しかし、そんな必要もないのだ。
- 本当に、有名度、知力、若さ、という権力を上手に使っているのは、第一に芸能界、その次がマンガ界である。三島由紀夫の「不道徳教育講座」の昔から、「石原裕次郎クンが若者の、カミの子イエスであっても、カミサマは、裕次郎クンを使ってお金もうけをしている、レコード会社の社長や映画会社の重役である」と。そして、オトナは世の中のカラクリを見透かしてしまっても、だからこそ、なお楽しむべきだ、と三島は言う。
- 偽りの権力である知名度や若さでも、カネやコネという正しい権力(エネルギー)にきわめて近いところにいる、メジャーなアーティストや一部のマンガのほうが、「ワカモノに人気のある学者先生」よりもタマシイ的にも本物で幸せそうに見えるのだ。動くカネも、動員できる人数・読者もケタちがいだ。
- 私は、サブカルチャーのコトバについては、ベストセラーで勉強する。
- 1998.09.01
- 「ロング 読書から」 { 書評タイトル一覧 }
- 読書とは、紙に印刷された文字を見ることではありません。よくインターネットで見かける、あれ読んだこれ読んだ。それらは読書ではありません。読書とは、読書階級になるための修行です。あさましい見せびらかしと、それにたかる糞バエを軽蔑します。
- 私はグルメではありませんが、たとえ話に美食家の例をあげます。ちょっとした素材の選択や調理法でいい食事ができたり、おいしいお店をさがすことに時間やお金をおしまなければ満足できると感じて、ミもフタもない「栄養補給」という食事から、ものを食べる喜びを追求することによって、香りを楽しむためにタバコをやめたり、お腹をすかせるために運動したり、お店にあわせてファッションを選ぶために衣服に気をつかい、価格の高い安いで選択枝をせばめられないように収入レベルを上げたり、より多くの情報を持っている人をさがしたり、情報交換できる友達を増やしたり、生活スタイルを少しづつでも変えられるかもしれません。
- あらゆる趣味は、それ自体には、たいして意味がありません。
- あらゆる趣味は、友をみつけることによって、自分の世界の見かたを変える、つまり自分を変えるものです。ミウチ同士でネタを共有するための読書ですか? それとも、新しい世界と人を発見するための好奇心ですか?
- 真の美食家が貪欲にうまいものをあさるブタでないように、読書階級もまた、おもろいもんを求めてうろつく乞食ではないのです。あなたは読書階級ですか?
- 私は、読書階級です。自称ですが。
- 1998.00.00
- 「スマッシュ 私が発信する言葉」
- 1998.00.00
- 「裏面 趣味を論ずる野暮」
| |