MISTAKEN IDENTITY
Vernon Reid
★★★
ロック界に新風を巻き起こしたリビング・カラー。その中心人物であったヴァーノン・リード、解散後初のソロ・アルバム。
バンドのメイン・ソングライターとしての重圧が無くなったためか、ノビノビと好きなことをやっているという印象を受ける。
ギタリストのソロ・アルバムというと、ギタリストとしてのエゴ、日頃思うようにプレイできないうっぷんからか、とにかくギターの演奏が前面に押し出されたものが多い。しかし、このアルバムは違う。ヴァーノン・リードという男は、ギタリストとして才能も際立っているが、ソングライターとしての才能も高い。今作はソングライティングのほうに比重が高い。リビング・カラーというスタイルから脱した直後のために、多彩な曲を創作したいという欲求が強かったのだろう。とはいえ、ギタープレイには目を見張るものがある。ギターキッズも必聴のアルバムである。
1999年に解散し、2007年に再び再結集して制作されたThe Verve4枚目のフルレンスアルバム。前作「Urban Hymns」から11年を経ての新作リリース。
3枚目のようなヒストリカルなグレイトロックを期待すると肩すかしを食らう。1st、2ndを彷彿とさせるような曲調の作品もあるが、その印象は違う。サイケデリックではあるのだけれど、ドロ~ンと澱んだ感じはなく、もっと自覚的でクリアな音だ。サウンドプロダクションの違いもあるのだろうが、過去のアルバムとは決定的に異なる。では、駄目なのかと言うと、そんなことは決して無い。クリアな分メロディが耳に残る。それも極上の旋律が。取り分け2曲目の「Love Is Noise」は何度聞いても痺れる。今年聞いた中でも一番の名曲だ。
Coldplayのような物まねロックが王道として流通してしまう昨今、本物はやはり凄いと感じさせられた一枚だ。おすすめ。
URBAN HYMS
The Verve
★★★★
一旦は解散したイギリスのサイケ・バンド、ヴァーヴ。再結成して制作された通算3枚目のフルレンス・アルバム。結局、また解散したけれど…。
全英初登場2位の座に輝いた「Bitter Sweet Symphony」を筆頭に、粒ぞろいの名曲がアルバムを彩っている。曲のスケール感は大きく広がっており、バンドの成長が強く感じられる。新境地的なアコースティックナンバーも、アルバムトータルとしての流れにフックを与えるという効果を果たしている。
しかし、バンドの再結成直後に制作したも関わらず、よくここまでの大作を完成させたと、正直驚いている。一聴してガツンと来る曲も有るが、それより、聞けば聞くほど味の出る曲が素晴らしい。ひょとすると、この後語り継がれるような名盤かもしれない。
英国音楽が好きという人は、決して避けてはいけないアルバム。必聴。
イギリスサイケ・ミュージック界の新星ヴァーブのセカンドにしてラスト・アルバム。
VERVEはファーストの方が好きだ。だからファーストを買いましょう・・・、と本音をいきなり冒頭から言ってもしょうが無いっすね。しかし、浮遊感はどう比較しても前作が上。アルバム・リリース後まもなく解散したところを見ると、やはり製作時巧くいっていなかったのでしょう。ってことで、やはりファーストを
A STORM IN HEAVEN
The Verve
★★★★
英国サイケデリック界期待の新星、VERVEの1stアルバム。
1曲目からして、立ち篭もる深い霧の彼方から鳴り響いてくるような感じ。天上的というのが、比較的近い表現かな?
イギリスのサイケデリックミュージックって、アメリカンやドイツのサイケと違い、気品や伝統が感じられる(ドイツやアメリカのサイケが下品というんじゃ無いよ)。ドローンと淀みつつも、どこか高貴だ。貴族的と良い変えても良い。けど、貴族といっても、退廃的な貴族だけどね。
サイケ世界では久々にメジャーフィールドで活躍できるような可能性を持った新人バンドの登場だ。聴くべし!
Forth
A NOTHERN SOUL