The BROTHER McMULLEN
サウンドトラック
★★★★
映画「ブラザー・マクマレン(公開題マクマレン兄弟)」のサウンド・トラック。
純粋に映画中で使用された音楽を収録したタイプ。音楽監督はSeamsu Egan。
スタッフ・ロール時に流れるブラザー・マクマレンのテーマ「I WILL REMEMBER YOU」を歌うのはサラ・マクラクラン。音楽監督のイーガンと彼女の共作にして、サラの最高傑作。目の前でこの曲を歌われると、おそらく私は脱力して、腰砕けのメロメロ状態になるでしょう(^^;それほど萌え萌えな名曲っす。
と、サラの話は脇に置き、メインの感想。
イーガンのオリジナルの曲と、アイリッシュ・トラッドの曲を彼がアレンジした物でアルバムは構成されています。オリジナルな楽曲もアイリッシュ独特の哀愁味溢れるメロディーラインで構成されていますので、トラッドの曲との違和感は感じられません。また、イーガン自身もプレイヤーとして、クラシック・ギター(ナイロン弦のやつね)、フルート等で参加しており、そこで聞く事が出来る演奏の技術もハイレベルです。
サントラというよりは、このアルバム単体で極上のインスト・アルバムと言えるでしょう。
出来れば、映画と併せて楽しむことを奨めます。リンチ映画における、アンジェロ・バダラメンティの音楽のように、相上効果で魅力が倍加します。
DEAD MAN WALKING
サウンドトラック
★★
ティム・ロビンス監督による同名映画のサントラ作品。参加アーティストは有名なところで、B・スプリングスティーン、スザンヌ・ヴェガ、パティ・スミス、ライ・クーダ、そして、E・ヴェダー(!)にイスラム密教スーフィーの代表的音楽家ヌスラット(!)、ETC・・・。しかも、E・ヴェダーとヌラヌット、ライ・クーダーで競演が行われています。これだけですでに買いでしょう。
さて内容はというと、映画が死刑問題の是非を問うと話だけにシリアスな曲が多く収録されています。個人的に気に入ったのはMARY.C.CARPENTERの曲。フォーキッシュで優しい歌声が胸に染みてきます。
LOST HIGHWAY
サウンドトラック
★★★
デビッド・リンチ、5年ぶりの劇場映画作品「ロスト・ハイウェイ」のサントラ盤。プロデュース担当はナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー。
以下は参加アーティストと楽曲のリスト。
- I'M DERANGED(EDIT) / DAVID BOWIE
- VIDEODRONES;QUESTIONS / TRENT REZNOR
- THE PERFECT DRUG / NINE INCH NAILS
- RED BATS WITH TEETH / ANGELO BADALAMENTI
- HAUNTING & HEARTBREAKING / ANGELO BADALAMENTI
- EYE / THE SMASHING PUMPKINS
- DUB DRIVING / ANGELO BADALAMENTI
- MR. EDDY'S THEME / BARRY ADAMSON
- THIS MAGIC MOMENT / LOU REED
- MR. EDDY'S THEME 2
- FRED & RENEE MAKE LOVE / ANGELO BADALAMENTI
- APPLE OF SODOM / MARILYN MANSON
- INSENSATEZ / ANTONIO CARLOS JOBIM
- SOMETHING WICKED THIS WAY COMES(EDIT) / BARRY ADAMSON
- I PUT A SPELL ON YOU / MARILYN MANSON
- FATS REVISTED / ANGELO BADALAMENTI
- FRED'S WORLD / ANGELO BADALAMENTI
- RAMimage/image/mstEIN(EDIT) / RAMimage/image/mstEIN
- HOLLYWOOD SUNSET / BARY ADAMSON
- HIERATE MICH(EDIT) / RAMimage/image/mstEIN
- POLICE / ANGELO BADALAMENTI
- DRIVER'S DOWN / TRENT REZNOR
- I'M DERANGED(REPRISE) / DAVID BOWIE
注目を浴びるのは、ナイン・インチ・ネイルズ名義としては久々の新曲となる、3曲目の「THE PERFECT DRUG」と、スマッシング・パンプキンズの新曲「EYE」(6曲目)といったところでしょうか。それぞれバンドの新境地を示すような作風ですので、ファンならば必聴と言ったところでしょう。
映画本編ですが、アンジェロ・バダラメンティの作品が中心に採用されています。やはり、リンチ作品には彼の音楽が最もフィットしますからね。
ところで、リンチの次回作と噂されていた、電球と小人の話ってどうなったの??
”THE PERFECT DRUG”VERSONS
NINE INCH NAILS
VICTOR / MVCT-14001
★★★(トータルで)
デビッド・リンチ監督の映画「LOST HIGHWAY」のサウンドトラックに収録されていた「THE PERFECT DRUG」のリミックス集。
リミキサーは以下の通り
- ミート・ビート・マニフェスト★☆
イギリス出身のインダストリアルバンドによるリミックス。
原曲にドラムンベースを導入するが、割とありがちな内容。中盤を過ぎたあたりから面白くなっていくが、そこにたどり着く前に飽きる可能性大。
- PLUG(ルーク・ヴァイバート)★★★☆
1曲目と同様に、こちらもドラムンベースを導入している。しかし、出来は明らかにこちらの方が上。原曲のスピード感を生かしつつも、細部まで弄くっては、新しい世界を創造している。さすが、鬼才ルーク・ヴァイバートといったところでしょう。
- ナイン・インチ・ネイルズ(トレント・レズナー)★★★
これまたドラムンベースなリズムを導入。自分の曲だけに、ファンが望むようなハードな展開。しかし、特筆すべき特徴は無し・・・。
- ヨナ・シャープ(スペースタイム・コンティニューム)★★★
これまでのリミックスはドラムンベース色が濃かったが、これはテクノ色が強い。
クレジットでは他のアーティスト達と異なり、RECREATEDとなっていることから解るように、元曲はアンビエントな曲を彩る装飾音として一部がサンプリングされたような感じで、これが一番原型を留めていない。かといって、これも特筆するほど面白く無い。
- THE ORB★★★★
元曲を異なる次元の世界から盗み聞いているといった感じといえばちょっとは伝わるだろうか?クリアーに聞こえるはずが無く、ノイズや他の曲が混じりながらめちゃくちゃに歪んで伝わってくるというような。
そしてある意味、これが1番原曲の形を留めているかも知れないとも、思ったりする。
- オリジナル・ヴァージョン★★★☆
個人的趣味としてインダストリアルな音楽は、ごちゃごちゃしたものより、きっちり整理されたものの方が好きだ。だからNINよりミニストリーという事になる。しかし、これはNINの中でも割とお気に入りの曲。ニューアルバムもこんな調子だと良いなぁと考えるのは、私の我が儘?
SPAWN
サウンドトラック
★★★
日本での知名度は殆どないかもしれないけれど、アメリカではそこそこ有名なアメコミのヒーロー、SPAWNの劇場映画用サウンドトラック。BR>
まず以下に収録曲と参加アーティストのリストをあげておきます。で、その中のアーティストの一人にでも興味のある人は、「迷わず買っておきなさい」と前もって言っておく。
- (CAN’T YOU)TRIP LIKE I DO /
FILTER & THE CRYSTAL METHOD
- LONG HARD ROAD OUT OF HELL /
MARILYN MANSON & SNEKER PIMPS
- SATAN /
ORBITAL & KIRK HAMMETT
- KICK THE P.A. /
KORN & THE DUST BROTHERS
- TINY RUBBERBAND /
BUTTHOLE SURFERS & MOBY
- FOR WHOM THE BELL TOLLS(THE IRONY OF IT ALL) /
METALLICA & DJ SPOOKY
- TORN APART /
STABBING WESTWARD & WINK
- SKIN UP PIN UP / MANSUN & 808 STATE
- ONE MAN ARMY / PRODIGY & TOM MORELLO
- SPAWN / SILVERCHAIR & VITRO
- T-4 STRAIN /
HENRY ROLLINS & GOLDIE
- FAMILIAR / INCUBUS & D.J. GREYBOY
- NO REMORSE(I WANNA DIE) / SLAYER & ATARI TEENAGE RIOT
- A PLANE SCRAPED ITS BELLY ON A SOOTY YELLOW MOON / SOUL COUGHING & RONI SIZE
そしてここからが肝心。このアルバムの凄いところは、親交の無いような2組のアーティストを引っ付けて、各々に共作させたという点。前もって存在している曲を、リミックスしたっていう企画アルバムは何枚もあるけれど、こういった試み、しかも有名どころが参加ってのは初めてじゃないかな?(*1)
スレイヤーにATRという、如何にもっていう組み合わせもあれば、ロリンズにGOLDIEなどという接点も何も無さそうな組み合わせがあったりと、とても面白い試みでしょ?
確かに、これはどうか?といった作品も中にはあるのだけれど、この新しい試みの減点対象になるほど大したことじゃ無い。
とにかく気になる人は買ってみて。で、この試みが成功して、似たような企画が濫発されることを祈ろうじゃない!様々なジャンルのアーティスト達が、互いに触発され、そこから何か面白い物が生まれるような気がしてくるからね!
<*1>
実はこの企画盤、同じプロデューサーによる同種の企画の第2弾でした。第1弾はエミリオ・エステベス主演のアクション映画「ジャッジメント・デイ」のサントラで、これはヒップポップVSグランジロックという構図という作品でした。ちょっと認識不足でしたね
