Phenom II 720beでOC

OS組み込み

さて、予告通り前回の続きから。

OSはメインPCのライセンスをそのまま使うので、WindowsXP Professional。手持ちのディスクはSP1のアップグレード版なので、SP3や各種アップデート適用済みのDVDを作成し、Windows2000(Windows98でも可)のCDを用意。
マザーボード、ハードディスク共にAHCIに対応しているので、試してみても良かったのだが、後からでも変えられるので今回はネイティブIDEモードでインストール開始。

※ ドライブレターの関係もあるので、インストール時には起動用ドライブのみ接続。

今回はプラッター容量320Gで、1プラッター仕様のハードディスクなので、過去最高の早さでインストール完了。しかし、これからが長丁場。まずはチップセットドライバー、ついでビデオ、サウンド、ネットワークとシステム周りのドライバーを入れていく。ATAカードのドライバーを入れると、ATA接続な2台のハードディスクが認識される。全てのハードディスクが認識されたところで、ドライブレターの変更を行い、マイドキュメントとデスクトップをD、Fドライブに変更する。これでそれぞれのフォルダが以前と同じ環境になり、マイドキュメントとデスクトップ上には以前と同じものが現れた。

CPUID Hardware MonitorAMD Power Monitor

システム周りの次はセキュリティーソフトを入れていく。FirewallにComodoのInternet Security(アンチウイルスは入れない)、ウイルス対策にAVIRAのAniVir フリー版)を組み込む。一通りシステム周りのソフトを入れたら、ATOKの最新版(今回は2009)と辞書を入れ、使用アプリのインストール(結構な数があるので半日仕事)

深夜から初めて、ここで夜明け。区切りの良いところで4時間ほど仮眠。

だいたいソフトが入れ終わったら、今度は頻繁に利用するアプリやツール類をランチャー(Claunch)に登録する。3段9列6頁と結構な数になる(各頁で全てのボタンが埋まるわけではないが)。

BEだし、OCでも

今回導入したCPUはAMDのPhenom II 720BE。BEはBlack Editionの略で、このタイプのモデルは通常固定されているクロックの最大倍率の制限が無い。つまり、通常、規定以上の早さでCPUを動かす(オーバークロック)を行うためには、倍率が固定されているために、ベースとなるフロントサイドバス(FSB)の数値をあげていくことになる。FSBはCPU以外にもメモリーなどのクロックにも関わってくるので、この数値をあげることはシステム全体に負荷が多くなる。よって、この数値を上げるにはCPU以外の部分でもある程度の耐性が要求される。しかし、BEはこの制限が無いため、FSBは固定のまま倍率を(ある程度)自在に上げることが出来る。ということで、OCをしないというのも、宝の持ち腐れだ。早速、OCを行ってみる。

とはいえ、BIOSの設定にてOCしてしまうと、省電力機能であるCool'n'Quietが効かなくなる。また、このマザーボードのBIOSはCPUやメモリーなどへの電圧を上げる機能は有っても、下げる機能がない。そこで、ソフト的にOCなどをやってみたい。Athlon64ではCrystalCPUIDが有名だが、Phenomの場合はk10statが定番となる。

AMD Overdrive 1

k10statを設定する前に、このCPUがどの程度の耐性(OCとダウンクロック、低電圧耐性など)があるか、調べる必要がある。これには、AMDがAMD Overdriveというオーバークロッカー御用達のようなツールを提供しているので、それを使う。同ツールはシステムの情報からOCの細かい設定、簡単なベンチマークや、負荷をかけての安定性テストなどが出来る。

AMD Overdrive 2AMD Overdrive 3

Phenom IIではCool'n'Quietのバージョンも3.0となり、クロックは負荷に応じて4段階に変化するようになった。また、各コアのクロックは連動せずに、1コアだけフルスピードで動き、他は最低のクロックといったことも出来る。設定次第ではIntelのCore i7のように1コアだけ過剰にクロックを上げ、他は最低で抑えると言うことも可能というわけだ(それが実際に効果を発揮するかは別問題だが)。

まずは定圧でどの程度クロックが上げられるか調べる。3400MHzでは安定性テストを長時間動かしても問題無いが、3500MHzでは数秒で落ちる。CPUコアの電圧を少し盛ると動くだろうが、そこまで高クロックも必要無い。余力をもって、運用するクロックの最大値は3200MHzとした。次に、3200MHzのクロックで電圧を下げられるか調べてみた。あまり厳密に調べるのも面倒になってきたので、1.2500vまで下げた時点で良しとした。
下限のクロックは設定値のままで、どこまで電圧を下げられるかしらべる。ネットなどを見ると0.8vあたりが限界値らしい。試しに0.8125vまで下げテストをしてみる。ハングすることもなく、安定して動作している。これ以上下げる必要も無いだろうと、下限の電圧は0.8125vに。
上限(P0)と下限(P3)が決まったので、P1、P2を決める。クロックはデフォルトのままで、電圧を大まかに設定した。テストでも問題でなかったので、このまま運用決定。詳細は下の表の通り。

  標準設定   OC設定
  クロック(倍率) Core電圧   クロック(倍率) Core電圧
P0 2800MHz(x14.0) 1.3250v >> 3200MHz(x16.0) 1.2500v
P1 2100MHz(x10.5) 1.2250v 2100MHz(x10.5) 1.1250v
P2 1600MHz(x08.0) 1.1250v 1600MHz(x08.0) 1.0000v
P3 800MHz(x04.0) 1.0250v 800MHz(x04.0) 0.8125v

k10stat

k10statでは設定を5つまで記憶し、それらを切り替えて使うことも出来る。そこで、Profileの1にはOCした上の表通りの設定を、2にはクロック変動を無くし、常に3200MHzにOCした状態を、3には一応デフォルトの状態を設定した。

k10statではクロックの変動をどの程度の負荷になった場合に設定することも出来る。変動はCool'n'Quietにまかせ、設定値だけk10statの値を使うということも出来る。また、クロックの変動は各コア毎に独立させることも、各コアの平均や最大や最低の負荷にあわせることも出来る。兎に角、どんな痒いところにも手が出せるような、Phenomユーザーには必須のようなソフトだ。

とりあえずのまとめ

IYHで始まった今回のメインPCの換装は予想以上に出費が嵩むことになったが、思っていた以上に快適な環境になった。動画のエンコードは2時間近くかかっていたものが1時間程度と半分ほどになっている。実時間のおよそ2倍相当でエンコードが出来るようになった(元のファイルが1440x1080で、1280x720にリサイズしての、Divx変換)。このスピードならコーデックをh.264に変えて、MP4出力にしても良いかもしれない。

以前の環境(Athlon64x2 4200+、2G、Radeon9600)でプレイした洋ゲー(RPG)Oblivionを再度インストールしてプレイしてみたが、全く別ソフトのように思える。PS2からPS3並の画質向上となった。勢いで、ラストレムナントなんていうのを入れてみた。以前の環境では動かそうなんて考えられなかったようなソフトまで快適に動く。

CCC

だが、喜んでばかりもいられなかった。そう、ビデオカードのファンが爆音を出すのだ。基本設定のままでは低負荷時にファンが回転せず、温度は45度前後(室温25度)。高負荷では80度を軽く超える。高負荷でもファンの回転数は絞られており、手動で最大にするとさらに五月蠅い。夏場はどうなるのかと、想像するだけで怖くなる。このへんが出回り始めたら、導入を検討したいところ。

CPU AMD Phenom II 720BE (x3,2.8GHz,L2:512Kbx3,L3:6Mb)
Mother Board Foxconn A7DA-S(AMD790GX+SB750)
Memory DDR2 PC6400 4G(2G+2G)
Video AMD Radeon HD4670(512M)
Capture Canopus MTU-2400F (USB)
HDD WesternDigital WD3200AAKS(S-ATA2,320G)
WesternDigital WD500AAKS(S-ATA2,500G)
Hitachi 7K250 HDS722512VLAT20(IDE,120G)
WesternDigital WD2500JB(IDE,250G)
WesternDigital WD10EADS(S-ATA,1T)
DVD±RW Optiarc AD-7170S-BK(S-ATA)
Sound On Board(Realtek ALC888GR)
ATA Promise Ultra133 TX2
ether On Board Broadcom BCM5784(1000BASE-T)
本体ケース Sunbeamtech Freezing Storm-BK
Power 玄人志向 KRPW-V560W(560w)
Keyboard Filco FKB91JP
Trackball Logitech TrackMan Wheel
ルーター Aterm BL170HV
スキャナー Canon N656U(600dpi)
Monitor Green House GH-JEF223SHB(22" WSXGA+,HDMI)
+ DN-ARM192(モニターアーム)
OS WindowsXP Professional SP2
メインマシン構成

サブマシン構成 (ファイル&FTPサーバ)
CPU Pentium4 2.4Ghz(Northwood)
Mother Board GIGA-BYTE GA-8IPE1000Pro(i865PE)
Memory 1G(512M+512M)
Video Leadtek WinFast A340 TD(nVIDIA GeForce FX 5200 128M)
Capture Buffalo MV5DX/PCI
HDD 日立 HDS721680(IDE,80G)
日立 HDS72808(IDE,80G)
WesternDigital WD10EADS(S-ATA,1T)
Maxtor 4R120L0(IDE,120G)
DVD±RW Optiarc AD-7170S-BK(IDE)
Sound Creative SoundBlaster128
ATA 玄人志向 ATA133RAIDPCI
ether 玄人志向 GBE-PCI2(1000BASE-T)
本体ケース Celsus WN-600BK
Power Nextwave Silent King2 HK400-13BP-2(400W)
Keyboard NEC CMQ-5C03L B
Trackball Logitech TrackMan Wheel
Monitor e-yama 19AC1
OS WindowsXP Professional SP2

地デジ録画用PC(CUBE型)
CPU Pentium4 3.2Ghz(Northwood)
ベアボーン Windy Tipo800i AP
Mother Board A-OPEN UX4SG-1394(i865G)
Memory 1G(512M+512M)
Video ATI Radeon9550(128M)
Capture SK-NET MonsterTV HDUS
HDD Segate 200G(IDE)
DVD±RW NEC ND-3520A(Rx16,RWx8)
Sound on Board
ether on Board(Broadcom BCM5702(1000BASE-T))
Keyboard Filco FKB91JP
Trackball Logitech TrackMan Wheel
Monitor e-yama 19AC1
OS WindowsXP Home SP2

 
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