進化の真価

焼き鳥一丁?

友人がPCを買い換えるという。数年前から何度も買い換えを勧めていたのだけれど、ようやく重い腰を上げたというわけ。

これまで彼が使用していたPCは私のお下がりで、AMD社のK5-133MHzを使用したシステム。ハードディスクやCD-ROMなどの交換で延命を行ったけれど、時代は既にGの壁を超えており、あまりにロートル。趣味でCG作成をメインにしているのだけれど、写真屋(Photo Shop)も絵師(Painter)は重すぎて辛いという。メモリーも96Mという切ない仕様なので、これも仕方の無いこと。そこで、PCの作成を決意したというわけ。

私はCeleronの1.1GHzをメインにした5万円前後のマシンを考えていたのだけれど、彼はどうせやるならしっかりしたものをと言う。そこで、PentiumIVをメインにしたマシンを提案した。マシンの構成は現場で決めようと。

現場に着くと彼の目はAthlonに向けられる。これまで使っていたCPUもAMD製なので、次もAMDで行きたいと言う。私は基本的にINTEL製以外のCPUとチップセットは購入対象外。過去に経験した嫌な思い出に裏打ちされた考えだ。AMDのCPUやチップセットに関しては断片的な知識しか持ち合わせていない。購入までに時間があれば情報の収集もしようが、すでにSHOP内であり、買い物スタートのフラグは振られている。そこで、ブランドイメージの良いASUSと、新しめのチップセットではあるが、マイナーバージョンアップということでそれなりに枯れているであろうVIA社のKT266Aを使用したマザーボードA7V266-Eを選択した。CPUはAthlonXPの1700+で、メモリーはDDR-SDRAMの512M(256Mで充分ですよという私の忠告は無視される。今メモリー高いのに…)。サウンドはオンボードで、ビデオカードにはnVIDIA社の最新ビデオチップGeforce4MX440を載せたカードを選択した。ハードディスクはMAXTORの流体軸受けな7200回転の40G。NEC製のDVD-ROMとTEACのCD-RW(24倍速)を併せて搭載した。

以前のマシンからは桁違いのハイスペックマシン。ケースも新調し、スキャナーも新規購入で合計12万ほどかかることになった。

問題はこの後発生する。全てのパーツを組み込み終え、細かくチェックをした後、電源を通電させた途端の出来事だ。それは一瞬のことだった。電源内部に火柱が立ったのだ。電源がショートして閃光を発するというレベルではない。いきなり火柱である。過去に何台もマシンを作成したことがあるが、このような現象は初めてである。

火柱を見た瞬間、私は焼き鳥を思い浮かべた。使用したCPUの開発コードはThunderbird。雷鳥である。雷鳥が燃えて焼き鳥に…。いったいいくつのパーツが巻き込まれて昇天したのだろう。購入ショップにクレームを出すが、いったいどこまで保証してくれるのだろうか。電源付きケースはパーツを買ったショップと違うんだよな…。ネガティブな思いが頭を占有する。しかし、このケースは9800円という価格のくせにEnermax製の高級電源を利用しているから買ったのに、なんてついていないんだよママンと…。

取り敢えず、速攻で電源からケーブルを抜きとったけれど、後の祭り。焦げ臭い臭いが辺りに蔓延するばかりであった。そして、時計は既に10時を回っており、ショップはとうの昔に閉まっている。もうこれ以上することが無いのでその日はお開きとし、翌日の早い時間に私のところで余っている電源を持ち込んで、再度試すということとなった。

翌日、早速電源を交換する。古い電源なのでAthlonに対応していないことに不安を感じつつも、電源を入れる。起動に時間がかかったが、BIOSの起動までは確認出来た。良かった。マザー、CPU、メモリーは死んでいないことを確認出来たのだ。取り敢えず、この時点でSHOPのサポートセンターに電話を入れる。開口一番、電源が火を噴いたことを告げると、サポートを担当している女の子は慌てるように技術部に電話を繋ぎ換える。技術部の人間も、電源が火を噴いたことに驚いている。そして、言葉数は少ない。電源の破壊により他のパーツも逝ってしまったのではないだろうか?という思いが頭の中に渦巻いているのだろうか。声に不安感がにじみ出ているようにすら感じる。私は安心させるために、マザーやCPUは無事であることを告げる。通常ならば、ケースを持ち込んで動作チェックとなるところだけれど、電源のみ持ち込んでの交換で良いという確約を得る。

その週末、交換して貰った電源を取り付けると、問題なくマシンは完成した。私はここでこう思った。不死鳥かよと…。

無駄使い2002

さて、話はやっと本題。友人の買い物につき合っている間、実は私もパーツを購入していました。彼のνマシンに触発されたというわけ。

購入したパーツはCPUとマザーボード。これまで安定してることを理由に交換をためらっていたマザーを、とうとう換えてしまった。CPUは新コアを採用したPentium4の1.6Aで、マザーはチップセットにintelのi845を使用したELITE社の格安マザーボードP4IBAS(サムライの疾走)。i815はDDRメモリーに対応した新ステッピングの物が出回っているが、メモリーが高騰している現在(2002年2月末)、現在の512Mを維持するには1.5万円以上の投資となってしまう。既に、マザーに1.4万、CPUは2万と結構な出費を行っている。これ以上の出費は避けたい。また、DDRメモリーも更なる高速化が行われおり、下手に安い物を買ってもすぐに使えなくなってしまう。夏場のメモリー相場のように512Mで5000円程度なら買いもするが…。

Pentium4
これまでのCPUと比べてかなり小さなCPUなのに、こんな巨大なファンが必要なんて…。

購入したのは良いけれど、マシンの作成は先延ばし。改造するのはメインマシンで、作業中の仕事がいくつかあるからというのが理由。しかし、週末までの仕事を片付けた日曜の朝、我慢できずにやってしまった。前日、Athlonマシンを組み上げての勢いもあった。重要なデータのバックアップをとり、作業スタート。

最近のモデルは電源ランプのコネクターが3ピンから2ピンに仕様が変更されていたことで詰まった以外、作業は滞ることなく進行。1時間程度で組み込み完了。電源をオンにする。大体ここら辺で詰まるんだよなとトラブルを期待するも、あっさりBIOS画面が起動する。CPUが新しいタイプなのでマザーのBIOSをこれに対応した最新の物に書き換えるが、これも問題無し(NT系のOS環境しか持っていないと、DOSの起動ディスクの作成で面倒になるが)。最後の難関はOSのインストール。いつもならクリーンインストールといくところだけれど、今回は修復セットアップを試してみる。XPのCDをドライブに入れて、CD-ROMからブート(起動)する。機器の認識などでしばらく待った後、選択メニューを修復セットアップに進める。自動的にOSの基本ファイルが削除され、新しいファイルが書き込まれる。うまく行けば、これまでのデータを残したまま使えるはずである。また内心、ここでのトラブルを期待する。

これまた期待は裏切られ、OSのセットアップも問題無く終了した。独自に拡張していたネットワーク周りの設定と、画面スタイル関連の設定をやり直した以外は、特にすることも無い。あまりにあっさりすぎる結末となった。

とりあえずの雑感&その他の拡張

昨年末あたりからちょこちょこパーツを交換していたが、今回、PCの心臓部とも言えるCPUとマザーボードの交換により、ほぼ世代交代を遂げることとなった。メモリー周りが旧世代のSD-RAMであるが、これは仕方がない。

新世代となりまず驚いたのは、マザーボードの設定画面。これまでもCD、FD、ハードディスク以外に、ZIPドライブからの起動はサポートしていたけれど、このマザーボードはUSB接続のFDやCDからの起動も出来る。これはちょっとした驚き。今回、FDが壊れていたので、BIOS書き換えの為に新規購入(1.6千円也)したのだけれど、USBのFDから起動出来るなら買う必要が無かったと激しく後悔。FDなんて滅多に使わなわないのにと…。

IBM Rapi Access Keyboard
本体カラーは黒ではなく、ガンメタリック。少々安っぽいけれど、実際に価格も2980円と安めなので、文句は言えない。

また、以前のマザーはUSB周りで不具合が良く発生したが、今回は大丈夫なのか試そうとこれまで使えなかったIBMのUSBキーボード(ラピッド・アクセス・キーボード III)を挿してみる。キーボードしての認識は勿論、内蔵された2ポートのUSBハブもしっかり認識して使えるようになった。XPに対応するキーボード用のドライバーをダウンロードすることで、拡張キー(メディア関連の操作ボタンなど)も利用することが出来る。カーソルキーの横に付いた、ブラウザーの「進む」と「戻る」のキーは便利かも知れない。また、USBハブの機能を内蔵ということで、PC本体に挿していたトラックボールをキーボードに差し込む。引き回しが楽になり、良い感じだ。ただ、キーボードのタッチがあまり良くない。同じIBMのUSBスペースセーバーキーボードのタッチがなかなか秀逸なので、いずれ購入して差し替えるとしよう(平均価格1.2万と高いんだよね…)。

新世代のパワーは?

なんとなく成り行きに身を任せた末のバージョンアップだったが、それなりに投資したので高速な動作の期待は募っていた。しかし、事務処理的な操作を行う上では以前のシステムと体感速度は変わらない。セレロンの566MHzから1.1GHzのアップグレードはそれなりに速さを体感出来たが、今回はそれ以下のレベルである。しかし、投資額はセレロンでバージョンアップに費やした金額の3倍近くになる。なんということだろう…。Pentium4はセレロンやPentium3に比較して実クロックが同じ場合には、処理速度は劣るという話は真実だった。P4の1.6GHzセレロンの1.2GHzぐらいの体感速度ではないのか?

薄々解っていたこととはいえ、ちょっとショックが大きい。しかし、Pentium4から新命令セットであるSSE2が実装されている。これに対応したアプリケーションならば高速化するのではないだろうか?試してみると、なるほどMP3のエンコーディングは速い。次に、無圧縮のAVI形式で取り込んだ動画ファイルを、Divxでエンコーディングしてみる。音声部分はMP3で圧縮。これまでは数時間かかった作業が、収録時間の2/3以下で出来上がる。ちょっと驚異的。ここで初めて、PentiumIVを購入して良かったと思った。更に、TVチューナーカードを新調しようかなという野望も持ち始めることになった(SK-NETのMonsterTVが候補だけれど、ゆっくりと情報収集するつもり)。

購入の価値は?

廉価な構成のマシンから中クラスのスペックを持ったマシンへのアップグレードは、動画圧縮時間の短縮化という効果によって満足のいくものとなった。しかし、動画圧縮を行わないユーザー、特に事務処理中心のユーザーには無用の長物であることは間違いない。半額以下で購入出来るギガクラスのセレロンでも充分以上の性能を発揮してくれることだろう。また、近々リリースされるという噂のある次世代セレロンは、今回購入したPentiumIVの1世代前で2時キャッシュのサイズが256Kのコアが使用されるという。これに伴いCPUのソケットもPentiumIVと同じものになるので、汎用性の面から考えても、これを待って見るのが最も賢い選択と言えるかもしれない。

メインマシン構成
CPU Pentium4c 1.6Ghz
Mother Board Elite P4IBAS
Memory 384M(128+128+128)
Video ATI Radeon7200
HDD Fujitu 40G(IDE)
Maxtor 40G(IDE)
CD-RW Plextor PX-W1610TA/BS
CD-ROM TEAC(ATAPI,x32)
Sound Creative Vibra128
ether PLANET FNW-9700-T
FDD TEAC 2mode
本体ケース TT-600(300W,フルタワー)
Power TORICA PW-370NDF(370W)
Keyboard IBM Rapid Access Keyboard 交換
ルーター BLR3-TX4
Monitor 飯山電気 MT-8617
OS WindowsXP

サブマシン構成
CPU Intel Celeron1.1G
Mother Board Abit BH6
Memory 256M(128+128)
Video Diamond STEALTH3 Xtreme(Savage4)
HDD IBM DCAS-34330(4.3G、U-SCSI)
IBM DAQA-32160(2.1G)*2
CD-ROM プレクスター PX-20TSI/TO(SCSI、20倍速)
CD-R Teac CD-R 58S(SCSI,Rx8)
Sound Creative Sound BlasterAWE32
SCSI IOI IOI-9200DUW(UW,2ch)
ether Telecom Dec21140F搭載カード
MO メルコ MOS-E230S(EPSON製ドライブ)
FDD TOMCAT PC-FD35M・3B
本体ケース TQ-700mk-II
Keyboard KINESIS MAXIM KB200PC
タブレット WACOM ArtPadⅡ
スキャナー Canon N656U(600dpi)
ルーター MN128SOHO/DSU
Printer CANON LBP-220Pro
Monitor 飯山電気 MT-8617
OS Windows2000

 
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