Over the G

見果てぬ夢

コンピューター世界の進歩の早さは、成長の早い犬に喩えられドッグイヤーと言われます。特に、コンピューターパーツの進歩には犬の成長すら上回るものを感じます。しかし、中には長く付き合える製品も稀にですが存在します。それが、今回のバージョンアップのベースを支えるマザーボード、ABIT社のBH6です。

すでに購入から3年以上が経過しているにも関わらず、このマザーボードは未だ現役で活躍しています。CPUの形状はスロットからソケットに移り変わり、細かい仕様も何度か変更されているにも関わらずです。それもこれも、BXという優秀なチップセットがあったればこそ。BX以前にもペンティアム用のHXという優れたチップセットがありましたが、BXはこれ以上に息の長いロングセラーな商品と言えます。現在流通しているセレロン、ペンティアム3用のチップセットにはi81x系がありますが、BXにはこれらより安定性において優れていますし、メモリーの最大搭載容量もこれを上回ります(i81x系があまり売れてはintelの本当に売りたいP4の市場が減ってしまうためあえて512Mというメモリー上限のしばりを設けたというのが実情ですけれど。これ以前にもHXの後継チップセットTXにも上限を設けています。差別化とはいえ、ちょっとアコギ)。IDEのインターフェイスが今更なDMA33ということと、正式にFSB133MHZに対応していないことあたりが欠点と言えなくもありませんが、IDEに関しては拡張カードを使えば済むことですし、FSBもセレロンは100MHzです。拡張次第で、まだまだ頑張れるのです。

悪夢の始まり?

BH6と850MHzにオーバークロックしたセレロン566MHzでそれなりに快適なPCライフを過ごしてきたわけですが、突然、起動時にCD-Rを認識しないことが良く発生するようになりました。CD-Rの故障かと思い修理に出しましたが、何の問題も無いと帰ってきました。調べていくと、どうも電源が劣化して出力が落ちてきたようです。いずれにせよ、静粛タイプの電源に交換したいと思っていたので、これは良い機会と新規に電源を交換することにしました。

これまで使っていた電源はケースに最初から備え付けてあったSeventeam社の300Wタイプ。決して悪い電源ではありませんが、調子が悪いのだから仕方有りません。
いくつか候補を見繕いましたが、値段も手頃で、日本のメーカーが供給しているということから(製品は台湾製ですが)、東海理化販売株式会社(TORICA)の「超静音PC電源 」"静 (sei)"の370Wにすることにしました。購入価格は8680円と電源付きケースが買えそうな値段ですが、安い物にはないギミックも詰まっています。

Torica 静 Torica 静
スペック表(小さくて読めないけど) 排気と吸気と*2なファンを搭載。

まず、目立つ特徴が2つのファン。温度を関知し適切な回転数でファンを回すと共に、2つに分散することで、それぞれの回転数を更に遅くすることで、ファンの風切り音を下げるという仕組みです。更に、厳密な電源の出力を行うことで、マシンの安定がはかれます。また、最近の電源では当たり前のことですが、AMDのAthlonは勿論、Pentium4にも対応しています。実際に使ってみると、結構音が静かになっている、、、はずだったのですが、何かおかしい。以前よりも五月蠅くなっているのです。電源自体は確かに静かになっています。それ以外に更なる音を発するものがあるはずです…。

新たなる力、、、

そう、電源を買った勢いで、他にもいくつかパーツを買っていたのです。

Radeon7200
8000円以下の価格で64Mのメモリーを搭載とパワフル。

まずはビデオカード。これまで使用していたSavege4の画質に不満はありません。しかし、ビデオカードのメーカーには積もり積もった恨み言が沢山あります。今後のドライバー供給も期待出来ません。ですから、近々交換するつもりではいたのです。しかし、気になるカードはあってもやたらと高額であったり、高速に動作しても画質が駄目などと、なかなかこれといった物が無いのが現状でした。ですが、ATI社がNVIDIA社に対抗して製品の性能を高める一方、それまでの製品の価格を下げ、低価格路線でもNVIDIAに対抗し始めました。そして、1年前まではバリバリの現役だったRadeonを搭載したビデオカードを激安で卸し始めました。それが、今回購入したRadeon7200です。実売価格は8000円以下。買うつもりはなかったのに、つい手が伸びてしまいました。

内部クロックが155.3MHzとかなり低いけれど、冷却ファンを付けなくて良いというメリットの方こそ重視したい。メモリーはSDRで64M。十分すぎるというか、乗せすぎな気もします。画質はnvidiaのようにフォーカスが甘いということもなく、MATROXのように発色がキツイということもなく無難な色合い。SAVAGEとあまり変わらないので、カラーマッチングも楽でした。ビデオカードの性能はというと、2Dの利用が主体では、ほとんど前の環境と変わりません。しかし、MadOnionの3DMARK2001のデモを、初めてまともに見ることが出来たときには、ちょっと感動してしまいました。SAVAGE4では再現されないものが多かったのですよ。

ん?しかし、これはファンが搭載されていないので、騒音の元には成り得ません。となると、他に元凶があるはずです・・・。

夢の続き…

よく見ると、マザーボードの中でも一際輝き、大きな体でその存在を誇らしげに主張しているものがあります。銀色のフィンと巨大なファンを搭載した難い奴。そう、CPUです。1.1Gのセレロンです。

現在のCPUにさほど不満はありませんでした。夏場こそ、オーバークロック出来ないために566MHzで動かさなければならず買い換えを考えましたが、そもそも自室に居るより冷房の効いた部屋でノートを使う機会のほうが多いわけで、購入を踏みとどまりました。また今回、ペンティアム4に対応した電源を買ったことで、次回のアップグレードはP4だなと考えていたのです。

ここで話しは最初に戻ります。

そう、BH6です。もうアップグレードは出来ないと思っていたマザーボードですが、セレロンの1.1GHzの動作報告が続々と耳に入り始めたのです。特殊な下駄を使えば、ほぼP3と同等なセレロン1.2Gも動くというのです。私は迷いました。850MHzから1,1GHzに上げても、体感はそんなに変わらないでしょう。それより、高速なメモリーなど、他の部分も高速化されるP4やATHLONでマシンを組んだ方が確実に高速です。しかし、愛着のあるマザーに、もう一花咲かさせてあげたいという気持ちが押さえ切れません。1.2Gへの投資は下駄も含めると2万円を超えます。1.1Gならば、下駄込みでも1.3万ほどで収まります。1Gなら、うまくいけば1万前後でいけるでしょう。私は、1.1Gを選びました。初めての1G超えは愛着のあるBH6と迎えようと…。

夏草や強者どもが、、、

そして、1Gを超えたことによる満足感と共に、CPUの高速化によって生じた熱を放熱するための巨大なファンによって起こったファンの騒音に悩まされることになったのです…。セレロンの1.2Gはより精細な技術で作られているので発熱量が減り、ファンも小さくなっていることでしょうに・・・。

ちゅうことで、いつまで使用しているかわかりませんが、初めてGを超えるマシンを手にしたわけです。世間では2Gの壁を超えるものがそろそろ出始めるでしょうが…。

メインマシン構成
CPU Intel Celeron1.1G
Mother Board ABIT BH6
Memory 384M(128+128+128)
Video ATI Radeon7200
HDD Fujitu 40G(IDE)
Maxtor 40G(IDE)
CD-RW Plextor PX-W1610TA/BS
CD-ROM TEAC(ATAPI,x32)
Sound Creative Vibra128
ether PLANET FNW-9700-T
FDD TEAC 2mode
本体ケース TT-600(300W,フルタワー)
Power TORICA PW-370NDF(370W) 交換
Keyboard IBM 5576-B01
ルーター MN128SOHO/DSU
Monitor 飯山電気 MT-8617
OS Windows2000

サブマシン構成
CPU Intel Celeron566
Mother Board A-OPEN AX-6B
Memory 256M(128+128)
Video Diamond STEALTH3 Xtreme(Savage4)
HDD IBM DCAS-34330(4.3G、U-SCSI)
IBM DAQA-32160(2.1G)*2
CD-ROM プレクスター PX-20TSI/TO(SCSI、20倍速)
CD-R Teac CD-R 58S(SCSI,Rx8)
Sound Creative Sound BlasterAWE32
SCSI IOI IOI-9200DUW(UW,2ch)
ether Telecom Dec21140F搭載カード
MO メルコ MOS-E230S(EPSON製ドライブ)
FDD TOMCAT PC-FD35M・3B
本体ケース TQ-700mk-II
Keyboard KINESIS MAXIM KB200PC
タブレット WACOM ArtPadⅡ
スキャナー Canon N656U(600dpi) 交換
ルーター MN128SOHO/DSU
Printer CANON LBP-220Pro
Monitor 飯山電気 MT-8617
OS Windows2000

 
Information
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