数ヶ月ほど前から、コンピューターナードの間で、ある噂が飛びかっている。それは、雑誌などで「見かけだおしの役立たず」や、「MMXペンティアム233MHzより劣る」などとけなされている、INTEL製CPUのCeleronのこと。266MHz版の場合、66MHz*4がで動かすのだが、100MHz*4でもあっさり動いてしまうという。それどころか、448MHz(112MHz*4)でも動いたという報告まである。
実はこのCeleron、PentiumⅡの350MHzや400MHzと同じ0.25μプロセスで製造されている(初期ロットは除く)。だから、ベースクロック100MHzで動作する確率が極めて高い。そして、クロックアップを行う際にネックとなる2次キャッシュメモリーが搭載されていないため、クロックアップ耐性の高いチップに当たれば、ベースクロックを100MHz以上に上げることも可能になるというわけだ。だからこそ、DOS/Vジャンキー達はこぞってこのCPUに注目を始めた。
実売価格で2万円を切るClelronが、10万円相当のペンティアムⅡ-400MHzに迫る性能を出すのだから、これはお買い得」と言えるだろう。
そろそろ新しいマシンを購入しようと考えて私は、これなら安くて高性能なマシンが作れるだろうと考え、購入してみることにした。
高確率で400MHz駆動出来るとはいえ、オバークロックには違いない。まずは関連情報を集めることからはじめた。
その結果解ったことは、Clelron(266MHz)でオバークロック耐性のあるものは、製造番号がSL2QGということだ。ちなみにこの番号のCeleronは全てリテールパッケージ版(箱入りの正規版)となる。
次に高クロックで安定しない場合のこと。これは、CPUのコアに与える電圧を上げてやることで解決することが多い。しかし、ペンティアムⅡ等のスロット型CPU用のマザーでは、CPUから与えられる情報を元に自動で電圧を設定する。だから、電圧を上げるためには回路の一部をショートさせたり、マスキングを行ったりしなければいけない。さすがにこれでは手を出しにくい。そこで必用となるのが、ABIT社のBX6というマザーボード。これは手動で電圧を調整出来る。さらに、全てはBIOSメニューから行えるので、設定のたびにケースを開けるという手間もかからない。これは便利だ。
ここで注意しなければ電圧を上げるということは、発熱量が上がるということ。CeleronはペンティアムⅡの400、350MHzと同じように0.25μプロセスで製造された最新のチップで発熱量は小さいというが、オバークロックを行えばさすがに発熱量も上がる。ボックス版にはSANYO製のCPUファンが付属してくるが、これでは役不足だ(実際役不足。最低限、一度外してシリコングリスを塗り直さないと駄目)そこでCOOLER MASTERのCeleron用CPUファンの登場となる。風神の開発元だけあて、ここのCPUファンの冷却効率には素晴らしいものがある。また、こいつにはペンティアムⅡマザーのスロットにCeleronを安定して固定するためのユニットも付属してくるのだ。
以上のことから、Celeronのオバークロック作戦には、製造番号SL2QGのCeleron、ABIT社のマザーボードBX6、クーラーマスター製Celeron用CPUファンが必要ということになる。さしずめ3種の神器というところか<臭い言いまわし
CPU | AMD K6-200(200MHz) |
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Mother Board | GIGA-BYTE GA-586HX(512K) |
Memory | 128M(16M*4+32*2,EDO,60NS,ノンパリティ) |
Video | ATI XPERT@PLAY(8M) |
TV Tuner | ATI ATI-TV |
HDD | IBM DCAS-34330(4.3G、U-SCSI) IBM DAQA-32160(2.1G)*2 |
CD-ROM | プレクスター PX-20TSI/TO(SCSI、20倍速) |
CD-R | |
Sound | Creative Sound BlasterAWE32 |
SCSI | IOI IOI-9200DUW(UW,2ch) |
ether | PLANET ENW-8300-2T |
MO | メルコ MOS-E230S(EPSON製ドライブ) |
FDD | TOMCAT PC-FD35M・3B |
本体ケース | A5561(300W,フルタワー) |
Keyboard | KINESIS MAXIM KB200PC |
タブレット | WACOM ArtPadⅡ |
スキャナー | EPSON GT-5000WIN S |
ルーター | MN128SOHO/DSU |
Printer | CANON BJC-210J |
Monitor | 飯山電気 MT-8617 |