第三次DOS/Vマシン購入計画(思いだけは熱く、気高く)

95年7月。まるでこの身を焼き尽くさんとばかりに熱く照りつける太陽を背にしながら、それ以上の熱量を持った野望が、むっくりと私の中で頭をもちあげた。世界一。いや、日本一。いや、都内一。いや、区内一。いや、せめて町内一速いマシンを組み立てようと・・・。
翌日。しんちゃんの悪戯より巧妙で、カツオの浅知恵より深淵な野望を具象化すべく、町内最強マシンの為のパーツ選定に入った。

<CPU>

まずはCPUだ。INTELの安定性も良いが、まだ一部で出荷が始まったばかりのサイリックス社製のM1(6x86-166GP)が気に懸かる。同クロックのペンティアムよりは確実に速いというから、こいつが現状で最速のx86互換チップだ。M1と言う響きもバロム1を連想させ、なんとなくイカス。それにWINTELの策略に踊らされているような気がする昨今、人と違う道を歩むのはプログレッシャー(後先考えす、新しい物に飛び付く馬鹿の意)の使命だとばかり(妙な妄想を抱き)、これに決める。

<マザーボード>

CPUをM1と決めたからには、マザーの選択肢がおのずと狭まる。なぜなら、M1はペンティアム互換とは言え完全互換では無いらしい。よって、まずは動作確認の出ているマザーを探さねば!と、ニフティーサーブ(以下NIF)のサイリックス・フォーラムやサイリックス社のホームページを覗いてみる。ホームページの方で掲載されているマザーは、国内では見たこともないものが大半だ。NIFではSISのチップセットを使ったものが良いとされているみたいだが、パフォーマンスはいまいちらしい。
そこで、ここは生半可な知識を持つ者の意見より、日々実験・研究を重ねPC道を邁進する自作ショップの店員に聞くのが一番だと思い、知人を通じTWO-TOP勤務のAMUAMU君に、見解を尋ねた。返ってきた答えの中で「ASUS社のTP4NとM1、ミレニアムという構成のマシンで、3DBENCHにて200という数値を叩き出しました。」というものに妙に惹かれる。うーん。3DBENCHの計測の確実さはさておき、200を出す瞬間を自室のマシン上で見てみたい・・・。よし。メーカーからの動作保証は出て無いけれど、これでキマリや!と決定する。

<ビデオ・カード>

マザー、CPUも速さを左右する重要なパーツだが、ビデオ・カードはコンピューター内部で処理された情報を人間の目に見える形に変換するという、偉大な仕事の担い手だ。これを軽視することは出来ない(実際に人の目に接するのはディスプレイだけど(^^;)。
情報を集めて見たところ、ハイエンドのビデオ・カードではMATROX社のミレニアムとカノープス社のパワーウインドウ928の評判良い。速さでは、ミレニアムなのだが、パワーウインドウはドライバーの出来が良いと評判の国内メーカー、カノープス社の製品だ。画質は両方ともRAMDAC内蔵タイプでは無いので、良質だ。うーん、悩む。しかし、ミレニアムのスペックを見ていると、WRAMだ3Dアクセラレーションだという、蠱惑的なイメージを持つ単語がやたら列挙されている。比較して、パワーウインドウの方は、他社も使用しているグラフィック・チップで、見栄えがしない・・・。
うむ。ここは迷わずミレニアムで決まりだ。国内版の発売は悪名高い日商岩井だ。ここのサポートなんぞ期待しとらんし、価格が輸入版と比較して1万以上も高い。こりゃ、輸入版を買う以外の選択肢は無いな(笑)

<ハードディスク>

「HDDは以前から使用しているWESTERN DIGITALの1.2Gにもう1.2G追加しよう。相性もあるから同じメーカーのものが良いだろう」と考えていたところ、「QUANTUMのHDDはキャッシュの効率が良く、回転数も速いので高速だよ」という友人からの悪魔の囁きのごとき甘言に惑わされ、急遽変更。QUANTUM社製のFIREBALLにすることにした。

<CD-ROM>

あんまり気にしていないけど、気に懸かるCD-ROM。プレクスターの製品が良いと聞くが、ここにはあまり金をかけないことで、他のパーツを良くしよう。
で、以前から使用しているミツミの製品は故障もせず良く働いている。よし、こいつの6倍速に決定だ。

<メモリー>

メモリーはキャッシュにパイプライン・バーストを使用している場合、価格に見合う程の性能を発揮しなというから、通常タイプで良いやと、16Mのファスト・ページで60NSの物を2枚にすることにした。

<その他>

ケースはなぜか家に置いてあった(謎)、フルタワーケースA5561を使用。
SCSIは手持ちのAHA-2940(バルク品)を流用。
フロッピー・ディスク・ドライブは3モード対応で、95用のドライバーも付属しているTOMCAT製に決定。
マウスは余っていたマイクロソフト製。キーボードはJUSTYのコンパクトでキートップが薄くノン・クリックなタイプに決定。

おおっ!設計は完璧!あとはパーツを購入し、組み立てるだけだ。

 
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